つけ帯のこと



つけ帯
帯


図1 つけ帯の仕組み
つけ帯の図


図2 裁ち方図
裁断法


図3 角の縫い方と芯の縫い方
角の始末


図4 お太鼓の作り方
お太鼓づくり


図5 縫い止め方
腹帯とお太鼓
祖母の形見の帯をもらった
…鼻腔をくすぐるどころかえぐるような樟脳臭
さぁどうする!?…洗っちゃった…いいのか?
よくないかも… 縮みました 巾が
ちょ ちょっとですよぅ でもついでに言うと
この帯元々ちょっと短かったんです

祖母もどうやって使っていたのか
母とふたりで首をかしげるばかり
でも祖母のお気に入りでしょっちゅう
締めていたとのこと 大事にしなくっちゃあ…

「つけ帯にしたらいいんじゃない?」と母
「え?あの文化帯とか言うやつ?」
「そう あれならこの長さでも大丈夫じゃない?」

ふぅむ でもおばあちゃんの形見の帯に
ハサミ入れるのかぁ…ちょっとなぁと思っていたら!
たまたま買った雑誌「七緒」に
なんと「切らないつけ帯の作り方」がっ!

所謂二部式の帯とは違ってお太鼓が出来上がっていて
腹帯も繋がっているという状態なんですね
縛らなくてよい分余裕ができるのか
試しに畳んでまち針で止めて巻いてみると
丁度よい長さみたい
なのでそのまま要所要所で×印に縫い止めて
余っていた綿テープを縫いつけてみた

って言うは易いが縫い難し 織りや刺繍の入った帯は
なかなか針が通らないので ふんがっ!と気合いで
縫い終わったら針が曲がってた

さてそれでは締めてみましょう…
まずお太鼓の所定の位置に帯枕を差し入れて
よっこいしょっと背負ったら帯枕の紐を縛ります
帯板をはさみつつ腹帯をぐるっと巻いて
先はお太鼓の下に入れてその先の紐を背中から
回してお太鼓の角の紐とお腹の所で縛ってしまい込む
後は形と帯揚げを整えて帯締めでぎゅっと締める

これがね簡単だし帯の下辺で締めるので苦しくない
しかも いちにっさん! ですぐ締められる
おおなんと便利なことよ! 気に入っちゃった…
ので!ぱんぱかぱーん 布を買って作ってみよう!
ここで選んだ生地はカーテン地でした 防炎加工済み!
火事に遭ったら着物は溶けて身体に張り付き
(ポリだから)帯だけ燃え残る予定 おおこわ
身元確認に有効です

この生地は生成の地に グレーと山吹色の水玉が
横向きに入っているので 腹帯も横に裁断したい
カーテン地は巾が広いのが魅力 150cmはあるので
腹帯をはぐのであれば横向きでも余裕で使えます
売り場で物色していたら 他にもゴブラン織りなどの
立派なものからシンプルでモダンなものまで幅広くて
結構帯には向いているのでは〜?と思いました

まずはお太鼓の上端を残して袋状に縫います
縫い代は1.5cmですが きせ分3mm程外側を縫う
角はきれいに折り返せるように図3を参考に…
アイロンで縫い代を表側にきせをかけて倒したら
芯地をのせてまち針で留めたら
芯地だけをすくうようにして粗い目で
縫い代に縫いつけていきます

なんならミシンで縫ってもよいのですが
(袋になっちゃって縫いづらいのでたれは片側だけ)
芯地の端が出来上がり線にちゃんと沿うように
しっかりまち針で留めてから縫いましょう

お太鼓部分では芯地を裁つときに帯巾よりも5mm程
狭く裁っておいて 帯にのせるときに
両端を2〜3mmほど控えて縫いつけると
表に返す時にスムーズだしきれいです
ただし布の厚みと芯の厚みによって控える分量が
ずいぶんと変わってきます
実際にはぎれを重ねてみて試してみるとよいかも

芯地はクラフト35という不織布の芯地を使用
実をいうと三河木綿の帯芯を前に買ってみたら
重くて辛かったんです ので軽さ重視
表地が薄かったせいもあって 芯を縫いつけて
表に返してみたら思ったより薄く頼りないので
もう一度芯地を二重にして縫い直しました
それでもまだちょっと弱い感じ…要研究

縫う前に表地と芯地を重ねて試してみましたが
それでも表地と芯地の兼ね合いは お太鼓を
形作ってみるまで本当にわかりませんでした
表に返してお太鼓を形作っておかしいようなら
面倒でもその場でやり直しましょう
できてからではもーっと面倒です

腹帯は布地をはいだら縫い代は割り
手先と上端を縫います きせは同じく3mmほど
腹帯部分では芯地は輪の側は1mmほど
縫い代の部分はお太鼓部分と同じく2〜3mmほど
控えて縫いつけるときれいに仕上がります

縫い上がったら表に返して 手先とたれの角を
目打ちで整えたら(角が出すぎないように注意)
あて布をしてアイロンをあてて落ち着かせます

腹帯とお太鼓部分ができたら組み立てます
お太鼓の上部 帯枕の裏に当たる部分は
両端にタックを取ると形が決まり易いです
先は3cmくらいの三つ折りにして縫い止めると
着ける時に帯枕を乗せて安定させるにいいので
毎回決まった場所に帯枕を置きやすいので
お太鼓の形も作りやすいし とっても便利

実際に帯枕を入れて帯枕ごとまち針で止め
お太鼓とたれ先の長さを決めて整えたら
動かないように何カ所かまち針で止める
お太鼓ができたら腹帯にのせ 手先を入れてみて
位置を決めたら 今度は手先を抜いて
図のように丈夫な糸で縫い止めます

この時に手先も固定してしまってもよいけれど
その場合は表に縫い目が出ないよう
裏の生地だけをすくうように縫います
次に裏に返して腹帯とお太鼓を千鳥に縫い止め
腹帯の先を中に織り込んで上端を×印に縫い止める

最後に綿テープなどの紐を腹帯の先と
手先側のお太鼓の下角(図参照)にしっかり縫いつける
腰ひもを半分に切っても使うと長さが丁度いいかも

んは〜! できたぁ〜!

お太鼓づくり この帯の作り方を参考にしたら応用ができそう…
二部式にしたら帯結びの練習にもなりそうだしね

出かけるというともっぱら土曜日だけど午前中は仕事
着物を着て出かけても 一度職場で白衣に着替えなあかん
酔狂な と言われそうですがでも
どうせ着るならお出かけをして(着物で過ごす練習なり)
友達にも見てもらいたいってんで たまに気合いを入れて
そうやって土曜日に着物を着て出かけるんです

そうなるとちゃっちゃっと着られるこの帯はすごく便利
帯結びに振り回されて汗だくでぐんなりしてたら
疲れちゃって出かける気持ちがしぼんでしまいそうだもん
気軽に着るためにも初心者にはありがたいつけ帯なのでした

参考図書
七緒 vol1 着物はじめ プレジデント社
切らないつけ帯の作り方の他にも興味深い記事がたくさん
悉皆屋さんの仕事に感動!

その後 やっぱり芯が弱い…でも入れ替えるのはめんどくさい…と逡巡していたのですが
函館へ旅行するのに着物を持っていくことになったのを機会に芯の入れ替えと表地の洗濯
そしてつけ帯そのものの改造を決行!
そちらはつけ帯の改造にて 着姿もずいぶん変わっちゃうのよ


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